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2024/09/08市教研連携講座:学校図書館でできる小さなしかけ

ブンルイ・ブックスを使った名札

2024年8月2日(金)に千葉市教育センターで開催された、市教研連携講座(読書教育)にてお話の機会をいただきました。当日は、千葉市内の小・中学校の87名の先生方にご参加いただきました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

この講座のテーマは「楽しいアイデアはすぐそこにある」でした。私は、小さなアイデア一つがきっかけで、多くの人を笑顔にできると思っています。しかし、アイデアというのは簡単に見つからないことが多いです。そこで、楽しいアイデアを見つけるきっかけとして、いつもとは少し違う視点から考える方法を紹介しました。

当日は次のような流れで進めました。まず、あらかじめ各座席に「日本十進分類法」の000から990までの各分類を割り振って、座席にはその分類に関する資料を配っておきました(量が多かったため、先生方に手伝っていただきました。資料ではブンルイ・ブックスが活躍しました)。87名の各先生方は、偶然座った、自分の座席に割り当てられた分類を担当していただきました(87名、全員違う分類です)。具体的には、他の先生方と協力して、各分類にちなんだ、学校図書館でできる小さなしかけを考えていただきました。

アイデアを書くキャラクターメモ用紙

実際にお配りした配布資料やスライドは下のリンクにあります。また、先生方に考えていただいたアイデアのPDFも掲載します (ご感想は見えないように隠している場所があります。様々な人のアイデアを見ることができ、為になり、楽しかったという声や、アイデアを出すのは難しいと感じたが、チームのみなさんと話すことでアイデアをまとめられたといったご感想がありました)。

私は話をするのがとても苦手なため、今回の講座もうまくいくか不安でしたが、参加された先生方のおかげで、あの場所、あの時間でしかできなかった、実りのある講座にできたと思います。講座の機会をくださったM先生、色々な質問等に答えてくださった千葉市教育センターのK先生、また参加してくださった87名の先生方、本当にありがとうございました。

いただいた質問への回答:

Q: イチオシのアイデアはどれですか?
A: 講座の時間は短い時間だったため全てのアイデアを見ることはできなかったのですが、時間内に私が見ることができたものの中でコメントシートにも書いていただいたものから、印象に残ったものを三つ挙げます:

  • 図書館おもちゃランドを開こう (790): 身近なもので作れるおもちゃの実物と作り方の本を紹介。
  • タイムトラベラーになろう (歴史チーム): 本の紹介に加えて、その時代の衣服を着たり、食べものや音楽なども紹介したりする。
  • ふしぎはっけん! (480) : 見つけた生き物を図書室の図鑑にまとめる。
Q: すきな本は?
A: 本は昔からミヒャエル・エンデの「モモ」が好きです。
Q: 本が苦手な子に対する工夫は?
A: あまりご参考になるかわかりませんが、(講座に参加された方には少し紹介しましたが)実は以前、図書館にあまり行かない子向けのポスターを作ったことがあります。千葉県公共図書館協会さまの2018年度のポスター「本のどこがおもしろいの?」です。
また、墨田区立立花図書館さまにて「もくもくよむぞ こんな本」というイベントを実施しました。このイベントでは、「本を読む前の意気込み」を書いてもらいました(本の感想ではなく、読む意気込みのため、本を読むのが苦手な子でも参加できるイベントにしました)。本を読むのが苦手な子には、まずは本の楽しさを知る一歩が大事と思いますが、その一歩が難しいと思います。私自身、少しでも何かできるように、今後も考えていきたいと思います。
Q: コメントシートのキャラクター(右下)が持っているものは?
A: このキャラクターは、890 その他の諸言語のブンルイ・ブックスで、様々な言語を表すために、点々の吹き出しを持たせています。
890

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