11月20日から22日まで、パシフィコ横浜で開催された、第14回図書館総合展のポスターセッションに、「MLAK(ムラック)くんの活動報告」というテーマで参加し、優秀賞を受賞しました。ご覧になってくださったみなさま、ありがとうございました。
MLAKくんはsaveMLAKのマスコットキャラクターとして誕生しました。saveMLAKは、博物館・美術館 (M) 、図書館 (L) 、文書館 (A) 、公民館 (K) (M+L+A+K=MLAK) の被災・救援情報サイトです。被災地域の各施設の被災情報を集め、必要とされている情報を発信しています。
図書館総合展の期間中、MLAKくんやkumoriを応援してくださっている方がかけつけてくださいました。また、今回初めてお会いして、saveMLAKの活動やkumoriに興味を持ってくださった方もいらっしゃいました。
今年の図書館総合展も、たくさんの方とお話することができ、貴重な時間をいただきました。MLAKくんのポスターやsaveMLAKのブースにお越しくださったみなさま、ありがとうございました。
ある方がMLAKくんを見て、話しかけてくださった言葉が忘れられません。「深刻な震災に、チャーミングなキャラクター、人をスマイル、笑顔にしますね」と、MLAKくんを見つめながら、優しく言葉をかけてくださいました。
震災後、デザイナーである私にできる数少ないことは、デザインでこころを温かくすることでした。MLAKくんの胸には、小さな希望の虹の光が灯っています。お腹にある7つのひし形の部分です。実はMの形にもなっています。その他のLとAとKもMLAKくんの体に隠されています。MとLとAとKが復興に向けて、力を合わせるきっかけになってほしいという想いを込めています。復興までの道のりは長く険しいと思います。しかし、一人一人の力は小さくても、希望の光を胸に力を合わせれば、大きな力となり、困難を乗り越えられると信じています。
MLAKくんのポスターは、今後、巡回展示していただけることになり、総合展終了後すぐに、大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)へ送っていただきました。ポスターの梱包と発送の際は、saveMLAKのMuseumの方をはじめ、saveMLAKのメンバーの方々にご協力いただきました。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
総合展終了後もMLAKくんのポスターを展示していただけることになり、夢のようです。12月1日のエル・ライブラリーのブログにMLAKくんポスターについての記事を掲載していただきました。今後、MLAKくんのポスターを見て、saveMLAKの活動に興味を持ってくださる方がいらっしゃったらとても嬉しく思います。
ポスターは7つのボックスに分かれています。以下では、ひとつずつのボックスを紹介したいと思います。
1つめのボックスは、MLAKくん誕生の様子です。MLAKくんは2011年4月にkumori工場で誕生しました。kumoriのキャラクターの雲とてがみぐも、Lifo×kumori(りふぉくも)のキャラクターのりふぉくもっちたち(しろっぽとくろっぽ)がMLAKくんを見守っています。kumori工場を背景に、天井には7色の星を糸でつるしました。
2つめのボックスは、saveMLAK報告会の様子です。壇上では、報告者や司会者の方、ちびMLAKくんが発表しています。観客席では、色とりどりのMLAKくんTシャツを来た人に混じって、MLAKくんも報告会に参加しています。
3つめのボックスは、ムラックツリーに集まるMLAKくんたちです。ムラックツリーには、MLAKくんのお腹の窓と同じ虹色の実が輝いています。MLAKくんの友達のボットクンや、だれでもどこでもQ&A図書館のだれくんとどこくんもいます。
4つめのボックスは、石巻裁縫サークルのお母さんたちがMLAKくんぬいぐるみを作ってくださっている様子です。プロジェクト結がきっかけで、石巻仮設住宅の裁縫サークルのお母さんたち4人組が、MLAKくんのぬいぐるみやティッシュケース、刺繍入りのハンカチなどを作ってくださいました。MLAKくんはお母さんたちから「むっくん」という愛称で可愛がられています。
5つめのボックスには、MLAKくんのグッズ屋さんの様子です。saveMLAKのメンバーは、お揃いの公式Tシャツを着て活動しています。また、公式グッズ以外にもメンバーの個々人がはんこやぬいぐるみなどオリジナルグッズを作っています。MLAKくんのグッズ屋さんには、公式Tシャツやカーリルとのコラボエコバック、クリアファイル、ポストカードなどのグッズが並んでいます。お店番をしているMLAKくんや、グッズ屋さんに遊びに来たちびMLAKくんもいます。
6つめのボックスは、うきうきウィキ祭りの様子です。saveMLAKのwebサイトは、多数の有志によって編集・更新されています。うきうきウィキ祭りでは、saveMLAKのメンバーが集まり、ウィキの編集に慣れていない人も慣れた人に相談しながら、webサイトの編集を一緒に行っています。
7つめのボックスは、開館した、名取市図書館どんぐり子ども図書室の様子です。新しい図書館がオープンして、MLAKくんたちが仲良く本を読んでいるところです。壁には「祝名取市図書館どんぐり子ども図書室開館」の横断幕がかかっています。
被災した施設の復興のために、saveMLAKでは復興支援作業を行っています。これまでに、南三陸町図書館の仮設開館の準備作業、開館後の業務支援作業などを行ってきました。また、名取市のどんぐり子ども図書室の開館準備作業や書架購入費の調達などを行いました。その他、8館ほどの図書館での復興作業を行っています。
あらためて、ポスターをご覧になってくださったみなさま、saveMLAKのメンバーのみなさま、ありがとうございました。復興に向けて、これからもMLAKくんとともに自分にできることを頑張っていきたいと思います。